演劇ノンタス

雑記ブログ

同僚のブログ

先日、同僚がいきなり缶コーヒーをおごってくれた。「すみません」と礼を言うと、「その代わり、頼みがある」と同僚が言った。いやな予感。金かしてくれだったら、勘弁と思ってたら、全然違った。同僚の頼みはこうだった。

 

「自分はブログをやっている。ブログ村のランキングにエントリーしている。ひいては、自分のブログを1日1回、見てほしい」との事だった。「そのくらいなら、いいですよ」と答えると、「家にパソコンはあるか?」と聞くので、「そりゃありますけど」と言うと、「じゃあ、そちらからも見てくれ」と頼まれた。さらには、「見に来た際は、ブログ村のボタンをぽちっと押してくれ。すると、ポイントが入って、順位が上がるから」と、言った。

 

自分はブログ村をやったことないので、よくわからんが、そういうシステムだそうだ。しかし、ブログというのは、有名人は別にして、普通、知り合いには内緒にしてやってる人がほとんどではないのか。ある意味、自分の本音を吐き出すような面もあるし、周りに知れるってマイナスなことも多いのでは? そのようなことを同僚にやんわりいうと、「ああ、いいのいいの。おれっちのブログは誰に見られても大丈夫なやつだから」と、意に介さずに言った。「じゃあ、よろしく」と頼まれた僕は、先日から、1日1回(正確には2回)、同僚のブログをチェックする日々を送っている。

 

で、肝心の同僚のブログだが、確かに誰に見られても大丈夫なブログであった。というのも、彼のブログは、牛丼の写真をアップしては、「俺の昼飯。吉牛サイコー」って書いてるだけだったり、半沢直樹の原作本をアップしては、「先よんじゃいましたー。倍返ししてたよー」みたいなことしか書いていないのである。一言でいえば、クソブログである。(まあ、僕も人のこと言えんが)

 

で、ブログ村のランキングだが、僕が最初に見た時から、確実にその順位は上がっていっとるのである。きっと同僚は僕の他にも、缶コーヒーロビー活動を行っているのだろう。

 

昨日、同僚のすぐ下の順位のブログはどんなこと書いているのだろうと見てみたら、20代の女性が、ドラマの感想を自筆のイラストと共に2千字くらい、書いていた。ドラマの展開に自分の予想や感想を織り交ぜながら、努力のあとがよくみえるブログで非常に好感がもてた。

 

彼女がもし、自分のすぐ上の順位におる同僚のブログを見たら、きっと、「なんで、私、こんなのに負けてるのよ!?」と憤慨すると思う。もしくは、やる気をなくして、ブログを閉じるかもしれない。僕は彼女のブログのコメント欄に「気にすんなよ。君の上のブログは缶コーヒーで築いたアクセス数であって、中身を評価してる奴は誰もいないぞ」と書き込みたい衝動にかられた。

 

今、ブログ村にエントリーしていて、ランキングがなかなか上がらず、落ち込んでいるブロガーもたくさんおるだろう。しかし、エントリー者の中には、同僚みたいな不届き者もおるので、あんま真剣に考えん方がいいですよ。