こりん星爆発から12年
2009年に、こりん星が爆発して、今年で12年になる。(2010年説もあるが、どっちゃでもいい)
こりん星というのは、タレント小倉優子(通称・ゆうこりん)が生まれた星である。
ゆうこりん曰く、「自分は、こりん星からやってきたお姫さま」ということであった。
2009年以前、ゆうこりんが出るバラエティ番組では、よくこんなトークが繰り広げられた。
たとえば、
司会者「ゆうこりんは、今日、何でスタジオ入りしたの?」
ゆうこりん「いちごの馬車で来ました」(笑)
司会者「誰もみたことないんだよなあ。一回みてみたいよなあ」(笑)
とか、
司会者「図書館は、こりん星にもあるの?」
ゆうこりん「ありますね」
司会者「どんな本が置いてあるの?」
ゆうこりん「マンガしかありません」(笑)
司会者「ぜんぶがマンガ図書館?いいなあ」
と、いった光景がよくみられたものである。
しかし、共演者がみんな温かい人ばかりのパターンとは、限らない。
「笑っていいとも!」では、爆笑問題と共演しておったが、1度ゆうこりんが、なかなかの窮地に陥っておった。
うろ覚えで恐縮だが、たしか、放送の後説でのことだ。
太田光が「こりん星では、○○のとき、どうしてんの?」と、質問の内容は忘れたが、けっこう、いじわるなことをきいたのである。
ゆうこりんが、苦しみながらもなんとか、答えを返したところ、太田が「それはおかしいんじゃないの?」と、食い下がった。
それでもゆうこりんが「だから、えーと、そのお・・」と、しどろもどろに説明したところ、太田が「そんなんじゃ納得できないよ!」と、なおもしつこく食い下がったのである。
絶体絶命のゆうこりん。彼女がとった行動は・・。
なんと。
ゆうこりん「・・田中さーん。なんとかしてください」
と、太田の相方、田中裕二に助けを求めたのである。
すると田中が「だから、こりん星ではこうこうこうなってんだよ」
と、ゆうこりんの代わりに、太田に説明したのである。
これに大激怒した太田。
以下トーク。
太田「なんで、お前が説明するんだよ?お前、地球人だから、こりん星のこと、知らねえだろ」
田中「いや、実は俺も、こりん星人なんだ。本当の正体は、姫を守るために地球にいっしょに来た、じいやなんだ」(笑)
太田「おまえと知り合って20年になるけど、初耳だよ。ふざけんなよ」
ゆうこりん「太田さんもこりん星から、いっしょにきたんですよ」
太田「はあー?オレ、ゆうこりんを守る気なんかないよ」
ゆうこりん「太田さんは、地球に着いたときの衝撃で記憶を失ってるんです」(笑)
太田「えー!?そうなの!?」
柴田理恵「すごいわね。このステージにこりん星人が3人もいるのね」(笑)
ゆうこりん「もう一人います」
柴田理恵「だれだれ?」
タモリ「おれも?」
柴田理恵「タモリさんが、こりん星から地球にきてる目的は何なの?」
ゆうこりん「こりん星で生放送をやってもらうため、地球で修行してるんです。ある程度、力をつけるまで、がんばってもらいます」(笑)
太田「こんだけがんばったのに、まだダメなの? どんだけハイレベルな番組作るつもりなんだよ?」(笑)
タモリが「・・オレ、今夜は飲むよ」(笑)
言葉のプロであるタモリや爆笑問題を相手に、若干二十歳そこそこのアイドルがよくもまあ、次から次へと、出まかせを言ってのけるものだと、私は笑いよりも、非常に感心したことを覚えている。
さて、ずいぶん長くなったが、ここからが本題である。
2年ほど前であるが、とあるバラエティー番組で、ゆうこりんがこのような発言をしておった。
「ウソをつく人は許せません」
当然のごとく、出演者全員から、「おまえが言うな!」と総ツッコミされた。
すると、ゆうこりんが「こりん星は人をキズつけるウソじゃないでしょ!」と反論していた。
だが、この発言は大いに間違っているといえる。
なぜなら、私は現にキズついた人間を知っているからである。
あれは、2009年以前の某月某日のことだ。
とある建物の1室で、テーブルに座った一人の男の子が、何人かの男の子に囲まれ、こんなことを言われていたのを目撃した。
以下トーク。
「おい。こりん星なんて、ほんとは存在しないらしいぞ」
「そんなことないもん。ぜったいあるもん」
「いちごの馬車でスタジオ入りしてると言ってるけど、ほんとは黒のワンボックスカーだって、紳助が言ってたぞ」
「そんなの紳助のウソだよ。ゆうこりんがウソつくわけないもん」
「おまえ、だまされてんだよ。詐欺師のゆうこりんに」
「ゆうこりんは詐欺師じゃない! 撤回しろ!」
「うそつき、うそつき、ゆうこりん。うそつき、うそつき、ゆうこりん」
「えーん。えーん。たとえ、地球のみんな全員がウソだと言っても、ぼくだけは信じるんだい! ゆうこりん、ぼくはぜったい、ぜったい、信じ続けるよ!」
このように、こりん星の存在を本当に信じていたお友達もいたのである。
あの日、必死に戦っていた私の同僚Aさん(こりん星ブーム当時、すでに30代半ば)の立場はどうなるのか?
「こりん星はウソでした」の発言に、Aさんがどれほどキズついたのか、ゆうこりんは、わかっているのか?
簡単に爆発させやがって。
今後の人生、ゆうこりんには、猛省の日々を送ってもらいたいものである。
今週のお題「爆発」