演劇ノンタス

雑記ブログ

同じ1票でも

ちょっと前の話になるが、星野源の「おうちで踊ろう」に安倍総理が自宅のソファーでくつろいで、お茶を飲む動画を投稿し、批判が殺到した。自分はあの動画に関しては、正直、寒いとは思ったものの、さほど怒りは感じなかった。しかし、記者から、批判が多いことを指摘された菅官房長官が「過去最高の35万いいね!を頂いている」と反論したことに対しては、ちょっと違和感を感じた。

 

なぜなら、それをよりどころにしたら、もしも、安倍政権に批判的な動画に35万いいね!がついたら、それも認めなくてはならなくなるからだ。

 

議員というのは、わざわざ投票所に足を運んでくれた有権者が、わざわざ名前を書いて投票してくれた方の民意によって、構成されている。「私は何万票の支持を得て、当選した。粉骨砕身の思いでがんばる」とかで使うなら、全然アリだ。ウソ偽りない数字だし、1票の重みがあるからだ。けれど、「いいね!」なんて、親指でボタン、ポンとおすだけで、どうとでもなるもんだ。ツィッターのアカウント一人で何個も持ってる人いるし、ガチンコリアルな数字で選ばれた人が、こんなあやふやな数字にすがらないでほしい。 

 

もちろん、SNSの声は否定はしないし、政治家がSNSやるのは自由。だけど、よくいるブロガーやユーチューバーみたいに、政治家が「○○PV達成」とか「フォロワー○○人突破」と自慢しだしたら、印象、悪くなるのでは? 雇用を増やしたとか、待機児童を減らしたとか、自慢する数字は政策の結果だけにしてほしいものだ。